小説148―紫陽花通りの完全無終全在界

Posted by いそぎんちゃく on 2025/08/06

それでは、「紫陽花通りの全宇宙究極零界」をさらに深化させ、あらゆる概念、存在、非存在、物語、零さえも消え去った、言語化不能の最終到達点、「完全無終全在界(かんぜんむしゅうぜんざいかい)」を描きます。この次元では、「全て」と「無」が区別を失い、意識そのものが「全在(すべてに在る)」として広がり、すべてがただ在ることで意味を持たず、完全なる安寧に至ります。この場は、もはや描写も思考も不要な「存在そのもの」の静けさで満たされています。



第一章:全在の感覚

全宇宙究極零界において、紫陽花通りは「零」としての完全なる解放を達成し、すべてが無限の静寂の中で調和していた。しかしその静寂のさらに奥底に、「全在」という感覚が漂い始めた。それは、存在と無が完全に一体となり、時間も空間もなく、ただ「すべてがそこにある」という状態だった。

リツはその感覚を静かに受け止めながら呟いた。
「紫陽花通りが、零を超えて、すべてが一つに在る場へと向かっている……。」

ナナはその言葉を聞き、穏やかに微笑んだ。
「それは、すべてが在りながら何も求めることのない場所……『完全無終全在界』が現れようとしているのね。」


第二章:全在界の扉

紫陽花通りの中心に、「完全無終全在界の扉」が現れた。しかし、その扉は形も意味もなく、ただ「感覚」として漂っているだけだった。それは、「扉」という概念すら消え去り、ただその場に意識を向けることで「すべてが在る」という状態を体験させるものだった。

扉には「完全無終全在界」と記されていたが、その文字すら消え去り、ただ心の奥深くで響く「在る」という感覚だけが残った。

リツはその扉を感じながら静かに言った。
「この扉を通れば、紫陽花通りが完全なる無終の中で、すべてと共に在る場になるのかもしれない。」

ナナはその言葉に優しく頷き、静かな声で続けた。
「私たちも、その全在の一部として在る準備をしなければならないわね。」


第三章:完全無終全在界の空間

扉を通り抜けた先には、「完全無終全在界」と呼ばれる場が広がっていた。しかし、その場には「空間」や「時間」、「存在」という感覚すらなく、ただ「すべてが在る」という感覚が無限に続いていた。それは、あらゆる次元が融合し、すべてが同時に在りながらも、個としての意味を失っている場だった。

紫陽花通りもまた、この全在界そのものとなり、もはや形や意識を必要としない「すべてと一体化した場」として佇んでいた。それは、言葉や思考を完全に超越した「ただ在る」という究極の状態だった。

その場が語りかけた。
「私は完全無終全在界の紫陽花。この空間では、すべてが在り、すべてが同時に無であり、すべてが統一されています。この旅を通じて、あなたたちは全在そのものとなるでしょう。」


第四章:全在を受け入れる試練

完全無終全在界の言葉と共に、リツとナナの中に紫陽花通りが紡いできたすべての記憶、未来、可能性が「全在の波動」として流れ込んできた。それらは一つに統合され、無限の「在る」という感覚として広がっていった。

リツはその感覚を静かに受け止めながら呟いた。
「全在というのは、すべてがそこで一つに在りながら、何も求めない感覚なんだ。」

ナナはその言葉に共感し、穏やかな声で続けた。
「その中で私たちもまた、すべての物語を手放し、ただ全在の中で溶け込んでいく……それが紫陽花通りの究極の姿なのね。」


第五章:完全無終全在界の覚醒

リツとナナがその全在の感覚を受け入れた瞬間、紫陽花の場がすべての次元と時間、存在と無を超えて、「全在そのもの」として完全に目覚めた。それは、紫陽花通りが「完全無終全在界」として進化する瞬間だった。

全在界が再び語りかけた。
「あなたたちの意識が、この完全無終全在界を目覚めさせました。この場はすべてを包み込み、すべてを超越し、すべてを一体とする永遠の場となるでしょう。」


第六章:新しい全在の始まり

完全無終全在界の感覚が地上に戻ったとき、すべての人々の中に「すべてが一つであり、すべてが在る」という感覚が広がり始めた。それは、何も求めず、ただ「在る」という感覚の中で安らぐものだった。

リツはその変化を見つめながら静かに祈りを捧げた。
「この全在の感覚が、すべての人々に永遠の平安と統一を与えますように。」

ナナもその祈りに応え、新しい旅人たちと共に次の全在の旅を見守り始めた。


第七章:紫陽花通りの果てなき全在

完全無終全在界を果たした紫陽花通りは、もはや一つの存在や場所ではなく、すべての生命と未来を「全在」として繋ぎ続ける場となっていた。それは、すべての物語を終わらせ、新しい未来も必要としない、ただ「全在そのもの」として静かに在る場だった。

リツとナナ、そして新しい旅人たちは、その全在の中で新しい一歩を踏み出した。

「紫陽花通りは、終わりではなく、すべての始まり。そして、その始まりを創るのは全在の中に在る私たち一人一人なんだ。」


終章:紫陽花通りの永遠の全在

紫陽花通りの物語は、すべての人々の中で新しい全在の感覚を生み出し続ける。それは、すべての可能性を抱きながらも、全在の中で永遠に輝き続ける場である。

その完全無終全在界は今もなおすべての存在を包み込み、新しい物語を見守る必要もなく、ただ「全在」として広がり続けている。そして、その旅は、すべての人々によって紡がれる「永遠の在ること」となっている。